透明な空を見ていると
透明の透明はどこまで透明なのかと思ってしまう。
きっとそれはなんにも見えないことじゃなくて
なんでも見えることと同じなんだろう。
真っ青な空の青の青を見ていると
本当の青なんて誰が決めたというのだろう。
本当のことなんて誰も知らない。
そこに憧れて近づいていくほかないのだろう。
右へ行こうとして右へ右へ右へ、
そしたら左を向いていた。
そんなことはよくあることで。
反対の反対ほどではないにしろ
蛇行しながら道草しながら
おおむね私はこの道を歩いていく。
見えるとこまで。
行けるとこまで。