山あり谷ありの人生は
うねうねうねうね山河を下り
いつか最後のトンネル抜けて
辿り着くのは海でしょう

水平線は真っ平らであるでしょう
やさしくカーブも描くでしょう

寄せては返す波音は
永遠を連れてくるでしょう
私は流木のごとく砂浜に立ち
カラカラカラカラ、音立てて
汐の風に吹かれるでしょう

何も持たず、する必要もなく
来た道を思い返すこともない
平らかに、安らかに、
私の存在は水平線に平衡するでしょう

辿り着くのは海でしょう
今のちょうど今頃も
寄せては返す海でしょう
海鳴り響く海でしょう