最初それと気づかなかった。
いつのまにかそうなっていた。
第4コーナー。
話には聞いていたはずなのに。
前は見ていたはずなのに。
コーナーに突っ込んだ。
予想外に大クラッシュ。
こんなこと今まで経験なかった。
ハンドルが利かない、
ライトも点かない、
アクセルもブレーキもスッカスカ、
なんともいえない異音がする
悲鳴か、
白煙か、、
いよいよポンコツか
40から50への第4コーナー。
抜けた後でそれと知る。
次のコーナーが見える。
最後のコーナーであるという。
そこは穏やかでゆるやかで、
太陽が燦々と輝く完走へのホームストレート。
歓声もなくフラッグもないけれど
私は私の走りでスタートへとフィニッシュをする。
走ればこそ。